にっけん文化事業団では、童謡文化の発展を願って、この分野で顕著な功績のあった方を選考委員会で慎重に審議し、第1回にっけん小野童謡文化賞に、渡辺茂氏を選考しました。
「にっけん小野童謡文化賞」の贈呈式は、1999年7月8日に行われました。
授賞式には、にっけんの小野忠男理事長、福田菊子副理事長、選考委員で、NHK幼児音楽番組「おかあさんといっしょ」「なかよしリズム」の元ディレクターの五十野惇氏の他、作曲家で受賞者の友人でもある安尾一夫氏もかけつけ、なごやかで有意義なひとときを過ごしました。受賞者の渡辺茂氏には正賞として賞状と文化勲章受章者・北村西望作の「微笑む少女」が贈られました。
渡辺茂氏は、国立、公立小学校教師として40年間勤めた後、東京学芸大学・同附属小学校講師、聖徳大学・短大講師を歴任されました。長年にわたる教員生活の間に作曲活動を続けられ、「たきび」(詩、巽聖歌/曲、渡辺茂)「ふしぎなポケット」(詩、まど・みちお/曲、渡辺茂)「あくしゅでこんにちは」(詩、まど・みちお/曲、渡辺茂)などを作曲されました。現在も童謡の創作活動に情熱を傾けていらっしゃいます。
にっけん文化事業団では、これからも童謡文化の発展に貢献しておられる方々に表彰状を贈りたいと考えています。この他にも、幅広く文化活動を行っていきたいと願っています。
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