にっけん文化事業団では、児童文学、絵本文化の発展を願って、編集の分野で顕著な功績のあった方に、児童図書出版文化賞を贈呈しています。選考委員会での審議の結果、第4回にっけん児童図書出版文化賞は、小西正保氏に決定しました。
「にっけん児童図書出版文化賞」の贈呈式は、2003年7月8日に、帝国ホテル(東京)で行なわれました。贈呈式には、来賓として第1回受賞者の相原法則氏、第3回受賞者の保坂重政氏、児童文学作家の松谷みよ子氏、岩崎京子氏、宮川ひろ氏、またにっけんの小野忠男理事長、福田菊子副理事長が出席し、なごやかで有意義なひとときを過ごしました。受賞者の小西正保氏には、正賞として賞状と文化勲章受賞者・北村西望作の「微笑む少女」が贈られました。
小西正保氏は1930年東京に生まれる。早稲田大学を卒業。岩崎書店に入社。編集長、社長、会長を歴任。1970年「石井桃子論」によって日本児童文学者協会新人賞を受賞。1997年日本児童文芸家協会第36回児童文化功労賞を受賞。宮沢賢治童話全集(全7巻)、坪田譲治童話全集(全12巻)、斎藤隆介+滝平二郎「花さき山」「モチモチの木」、斎藤隆介+いわさきちひろ「ひさの星」、いわさきちひろ「戦火のなかの子どもたち」など数多くの話題作の編集を手がけてこられました。
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