にっけん文化事業団では、児童文学、絵本文化の発展を願って、この分野で顕著な功績のあった方を選考委員会で慎重審議し、第2回「にっけん児童図書出版文化賞」に、編集プロダクション恒人社所属の伊藤英治氏を選考しました。
「にっけん児童図書出版文化賞」の贈呈式は、1997年5月8日、吉祥寺の東急インで行われました。授賞式にはにっけんの小野忠男理事長、福田菊子副理事長、選考委員で、児童文学作家の渋谷勲氏の他、第1回受賞者の相原法則氏、児童文学作家で受賞者の友人でもある松谷みよ子氏、宮川ひろ氏、神沢利子氏もかけつけ、なごやかで有意義なひとときを過ごしました。
受賞者の伊藤英治氏には、正賞として、賞状と文化勲章受賞者・北村西望作の『微笑む少女』が、贈られました。
伊藤英治氏は、図書新聞社を経て、雑誌フリー記者となり、雑誌「日本児童文学」の編集などにたずさわり現在、編集プロダクション恒人社に所属されています。
長年にわたるご活躍の間に、『椋鳥十の本』(全24巻)、『松谷みよ子の本』(全10巻+別巻1)などの編集を手がけられ『まど・みちお全詩集』で日本童謡賞特別賞受賞。その他、全集もの単行本など数多くの話題作の編集を手がけてこられました。
今後、より一層のご活躍を心から期待いたします。
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